「性的ディープフェイク」(実在する人物の写真や映像をもとに生成AIで作られた偽の性的画像や動画)による児童の被害・加害防止に向け
- 公開日
- 2026/03/21
- 更新日
- 2026/03/20
おしらせ
「性的ディープフェイクによる児童生徒の被害・加害防止のための広報啓発資料の活用等について」という難しいタイトルの文書が文部科学省より届いています。
でも、とても重要なことですので、本校としてしっかりと話題に取り上げたいと思います。
まず、「性的ディープフェイク」とはなにか。
それは、「実在する人物の写真や映像をもとに生成AIで作られた偽の性的画像や動画」です。
生成AIサイトや画像加工アプリ等で、人物加工が可能となっております。
しかし、社会的にこうしたものを無断で、悪質に、加工する事案が発生しています。
さらに、性的画像に加工して悪用する事案なども発生しています。
これが、「性的ディープフェイク」です。
有名人等の一般的な画像を使う事案等もありますが、最近は実在する児童生徒の画像を性的画像に加工して悪用する事案が社会的な問題となっています。
実際に児童生徒が被害に遭う事案が発生しています。
これは、被害者にも加害者にもなり得るものです。
特にご家庭全体で注意をしてください。
AIやデジタル機器(スマートフォン等)を児童生徒に使用させるにあたって、使う本人がしっかりとしたモラル意識を持っていることが大事です。
なにより、そのスマホを与えているのは保護者です。
しっかり責任をもつことなども大切になってくる事案です。
ぜひこうした認識をしっかり持ってほしいと思います。
文部科学省によれば、児童生徒が加害者となる事案としては、学校行事や卒業アルバムの画像を含め、日常の学校生活における様々な画像について、生成AI等を悪用して性的なものに加工し、友人に共有したり、SNSで拡散したりするといった行為があるとのことでした。
学校が把握した性的ディープフェイク事案として、各都道府県から複数の事例が確認されたそうです。
さらに、本年2月26 日に、警察庁が公表したところによると、
・令和7年中における警察の取扱い事案(※)数が114 件であったこと
※警察が把握した生成AI 等を悪用して児童生徒(18 歳未満)の性的画像を作成した事案で、相談・被害申告時に相談・被害者が20 歳未満であるもの。
・「被害」 被害児童生徒については中高生が全体の約9割を占めており、小学生の被害もあること
・「加害」 発生した事案のうち、約6割は同級生・同じ学校の者の中で行われていること
つまり、被害者のうちの9割が中高生・小学生、その事案の6割が同級生か同じ学校の児童生徒です。
「被害者」にも「加害者」にもなり得る事案です。
<本校の取り組み>
本校では既に6年生にアルバムを配付した段階で「卒業アルバムを配付するにあたってのお願い(内容等の取り扱いについて)」とした文書を発出しておりました。
内容は、ここで指示されたものと同様です。
そこには、こんなことを書かせていただいております。
加害者自身も重大な責任を負うこともよく考えなくてはなりません。
軽い気持ちで行ったことであっても、将来に取り返しのつかない影響を及ぼしかねません。
警察に直接相談することも可能です。
卒業アルバムは「自分のもの」であると同時に「みんなの宝物」です。
どうか相手の気持ちを考え、思いやりをもって大切に取り扱ってください。
また、一人ひとりの未来を守るために、ご家庭でもご理解をお願い申し上げます。
学校としましては、未然防止の指導の観点からも、こうした文書を配布しておりますことをご理解ください。
そして、起きた事案に際しましては、速やかに警察等にご相談いただきたく思います。
また、本校公式ウェブサイトはそのまま写真を保存するなどの処理はできないようになっております。
さらには本校の外部へのwebによる広報等のための規定としての「二本木小学校公式ウェブサイト・SNS運用セキュリティポリシー」を、本校以外の皆様による本校教育活動等の外部掲載・二次利用などでの「二本木小学校 活動成果の外部掲載および二次利用に関する要綱」を定めております。「性的ディープフェイク」のみならず、生徒の活動や言動が、学校教育活動に意図する考え方や方向性以外のものと紐付けされるものと捉えられたり、その流れの中で映像が利用され、加工されたりすることのないよう定めております。
文部科学省も学校も、
・子供たちを性犯罪・性暴力の加害者にも、被害者にも、傍観者にもさせないための「生命(いのち)の安全教育」
・SNS等での拡散によるトラブルを防ぐための情報モラル教育の充実
が重要であると考えています。
しかし、最も大事なのは、学校や社会の発信だけではありません。
身近な方々が、このような使わせ方をさせないようにすることであり、機器を与えた側の役割は大変大きいものがあります。
むしろ、学校や社会はこうしたことに対してしっかりと通知をしたり、教育をしたり、注意喚起をしたりしています。
あとは、様々な価値観のあるなか、また、未成熟な子どもたちの社会の中で、本人がどれだけモラルを守れるかどうか。
また、日頃よりこうしたチェックをしていけるかどうかだと思います。
ぜひご家庭での指導をよろしくお願いいたします。