安城市教育委員会国語科計画訪問がありました
- 公開日
- 2018/06/18
- 更新日
- 2018/06/18
1年生
本日、安城市教育委員会による国語科の計画訪問があり、安城市教育委員会加藤国語科指導員が来校されました。そして、5時間目に竹内千尋先生が1年8組で研究授業を行いました。
教材は、「空を見上げて」
宇宙航空システムエンジニアの山中勉さんのエッセイです。
短い文章ですが、東日本大震災に被災した中学生が、声に出しては言えない思いを5・7・5の言葉に紡いで発信します。すると、国内や世界各地から、その言葉につなげた連句で言葉がつながりました。思いをつなげ、共感し、勇気づけること、そして、その時に言葉というものの重みや大切が実感できると言うことについて知らせています。
授業では、女川の子の、次の句を取り上げています。
みあげれば がれきの上に こいのぼり
皆さんなら、この句のうしろに続ける句は、どちらがいいと思いますか?
灰色の町 虹色になる
天に向かって 飛び立つように
生徒はその言葉一つ一つの持つ意味やイメージなどに基づき、自らの言葉でその表現の良さを紹介し、みんなと議論して学び合うことで、そのこだわりや感覚を確かな言葉に代えています。学級の雰囲気も相まって、意見のとぎれることのない、熱のこもった授業になりました。そこには、この句を書いた生徒の気持ちにいつまでも寄り添い、考え続けている生徒の姿がありました。
そして、その生徒の熱心な議論に聞き耳を立て、その姿や変容から学ぼうとしている先生方の姿もありました。