学校日記

安城西中学校「紫陽花忌(交通安全について強く考える日)」を受けて、本校も同じ時期に「交通安全ヒヤリハット」調査をします

公開日
2026/06/16
更新日
2026/06/16

学校日記

安城西中学校は今週金曜日、「紫陽花忌」を迎えます。
別名、「交通安全について強く考える日」です。
この日に合わせ、同校や周辺の小学校等では、様々な交通安全に関する取り組みを進めています。
安城南中学校もこの趣旨に賛同し、ささやかな一歩ではありますが、交通安全に対する取り組みを進めていきたいと思います。
安城西中学校は、本校開校10年目で分離独立した、いわば兄弟校でもあります。
活動を共にしていければと思います。
実施するのは、通学路を中心とした「交通安全ヒヤリハット調査」と安全マップの作成です。
7月1日まで、親子でしっかりと危険箇所について話し、気付いたところを報告用紙に提出してもらいます。
(交通安全以外も書けるようにしてあります)
昨日、校長より生徒の皆さんに昼の放送でお伝えした内容を、ここで皆様にお伝えします。
そして、本日付で生徒の皆さんと保護者の皆様向けに文書と報告用紙を配付しました。
どうぞご理解いただき、協力いただきますことをお願いします。
お時間のある方は、以下の生徒の皆さんに伝えたお話をお読みいただければ幸いです。


今日は、校長先生からの今後の取り組みに対する協力を依頼するため、放送にてお話します。
校長の経験の中でで最も悲しく、繰り返してはいけない出来事があり、強く心に刻んでいます。
それは、令和2年6月19日に起きた、安城西中学校の生徒の登校中の交通死亡事故です。
時期は皆さんも経験したコロナ禍での緊急事態宣言による学校の臨時休校。
この休校が明け、分散登校となった時期です。
おそらく登校し始めて初めて雨の降る日となった朝7時30分頃。
安城西中学校に通学していた当時1年生の加藤大翔(ひろと)くんは、ヘルメットもかぶり、交通ルールも遵守して自転車登校していました。
しかし、ガソリンスタンドに向けて左折してきた大型トラックの前方不注意により巻き込まれ、その日に還らぬ人となりました。


大翔くんに何ら非はありません。
通学路も守り、ルールを守り、ヘルメットをかぶっていました。
それでも命が奪われたという悲しい出来事は、全校生徒にも地域住民にも衝撃でした。
大翔くんのご家族ともお話をし「二度と交通事故での犠牲者をださない」ようにするにはどうしたらよいか相談しました。
その結果、こんな話になりました。
もはやルールだからヘルメットをかぶるなどのレベルではなく、本気で身を守るための見栄えもよくカラフルで、自分もかぶったら気持ちが上がるようなヘルメットを自分で選ぶとか…。
青だから安心して進むのではなく、周りを見てやばそうな車がいるなら何なら自分が止まるとか…。
先の予測を察して、本気で自分の命を守る装備の工夫や「防衛運転」など、より積極的な交通安全の対応をするべきなんだと考え、安城西中学校では取り組んできました。
大きな事故で命を失ってから、天国で「俺、青信号守ってたのに!」と腹を立てても、その時に命がなければ、腹を立てる相手もいません。
ご家族とは、そもそもそれが悔しい思いだということを話していました。
「もし大翔の犠牲が最後となり、二度と交通事故により命を失うような子がなくなったら、『大翔でかした!』と褒めてやりたい」
そうお父様が涙ながらに語っていたのが印象的でした。
安城西中学校ではこの6月19日を「紫陽花忌」と定め、現在も「交通安全への強い思いをもつ日」として、様々な取り組みをされています。
ご家族からは、「うちの子は何ら悪いことをしているわけではないので、ぜひ名前を使って広め、二度と『非はないのに犠牲となる』人がいなくなるようにしてほしい」とお話されました。
特に丈山小学校出身の皆さんは、同じ悲しみを抱えた時期もあり、とても身近に感じられていると思います。
この時期の、この天気。
先生にはみんなのことがとても大切に思います。
ぜひ、身を守る装備、身を守る運転や交通安全の姿勢を、自らのために考えてほしいと思います。

そのうえで、「どこが危ないか」を共有するため、安城西中学校や近隣小学校がこの時期に行っている、学区の「交通安全ヒヤリハット調査」を、今年度取り組みとして進めたいと思います。
この事故は、登校中の通学路で起きました。
そこで、毎年この時期に、自身の通学路や生活範囲の安全を見直し、家族と相談して、必要とあれば学校に危険箇所情報を提供すれば、みんなの「ヒヤリ」や「ハッと」した思いが形になるのではないかと考えたものです。
皆さんと保護者の皆様あてに、手紙を配ります。
その裏には報告用紙があり、地図や絵を描いてランドマークや目印となる商店、信号名等を記入できるようになっています。
一応、交通安全以外のことも書けるようになっています。
あなたの登下校や日頃の交通事情の中で、「どこが危険なのか」「どのように危険なのか」を書いていただくとともに、「どうすればよいのか」を家族で相談しながら記載していただきたいと思います。
もちろん道路環境の改善等も最善策ですが、自転車や徒歩の生徒が安全のため気をつけることなど、できることをいくつか考えていただくとより良いものになると思います。
期間は、安城西中学校と同じく、安城西中学校が「紫陽花忌(交通安全について強く考える日)」としている6月19日を中心に、6月16日から、「国民安全の日」と定められている7月1日までの期間とします。
今後も毎年、皆さんに自身にかかわる学区の交通安全上の危険箇所について情報提供をしてもらう期間としたいと考えております。
できあがった「安城南中学校区ヒヤリハットマップ」はその後随時ウェブ等で公開します。
同じ地域を通る皆さんとの情報共有や、道路環境改善の調査資料等、関係各署や地域の働きかけの材料とさせていただきます。
ぜひ、多くの皆様にご協力いただきますようお願いいたします。

道路交通法が変わり、自転車でも切符を切られるとか、反則金を払うなんて話が出ています。
「だから」ちゃんとするということよりも大事なことがあります。
「命を守る」ためにどうするかを自分の意志で考え、自己決定をすることが何より大事です。
例えば、登下校の自転車通学のヘルメットは、皆さんを信頼して学校が許可していますので、「ヘルメットをかぶるように」とお願いしています。
でも、その形状や色、安全規格など、本当に自分の身を守ってくれるものなのか、自分自身でしっかり考えてかぶるべきものだと思っています。
そして、自分のためには、日常も高校になっても大人になっても、かぶっても見栄えや安全性の納得できるものを選ぶなど、法令上の努力義務の意図をしっかり認識し、自己判断すべきだと思っています。

長いお話をしました。
何事もなく過ぎていく一日は、とても大事です。
そんな毎日が送れますように、大切な皆さんのご協力をお願いします。