学校日記

朝の学校の風景~いろいろな方が彩りを添えて生みだされる紫陽花の咲く学校の景色を感じてくれるとうれしいです~

公開日
2026/06/12
更新日
2026/06/12

学校日記

5月の終わりごろから、校長室にも校舎の手洗い場にも玄関にも、きれいな紫陽花の花が飾られています。
そのことを、担任の先生や学年主任の先生に伝えてくれる生徒の皆さんも多くて、その感性の豊かさを尊く思います。
紫陽花の前の窓を開けると、今日それぞれの場所に生けるために、いくつもの紫陽花の花がバケツやトレイに用意されていました。
昨日から準備されています。
実は、なるべく長くきれいな花を咲かせるように、用務員さんが前日から切り花にして水に浸け、水を自力で上げられるように、ちょっと助けてあげています。
飾られている花にも、こうしたひと工夫があるのです。
そんなことをさらに知ってもらえると、学校っていろいろな人の手でつくられ、彩りが生み出されているんだなということを感じてもらえるのではないかと思います。
花のある生活、少しホッとできる空間、そんなところに学校や学校の一角が担えればと思っています。

実は同じ紫陽花から分けてもらっているのですが、5月の頃とは色づきが変わっていることにも驚きます。
6月になりこの地域も梅雨に入りました。
本校の場合は他にも紫陽花の咲くところもあるのですが、まずは見事に本校玄関横の紫陽花が青く色づいています。
開校70周年を機に芝生庭園からこの場所に移設した銅像の奥を彩るように、きれいに紫陽花の花が咲いています。
実はこの紫陽花、ここに植えられてほぼ10年ほどです。
当時、ある高等学校が本校卒業生を毎年母校を訪問する機会を作ってくださるなかで、その頃は毎年紫陽花の鉢をもってきてくれていました。
久しぶりの母校に懐かしさを溢れ出させる卒業生がともに携えてきた可憐に咲く一輪の紫陽花。
私たちもその意を酌み、しばらくは玄関で美しい姿を飾ります。
しかし、やはり花の命は短いものです。
その時、卒業生の応対をされた先生が、こう話しました。
「せっかくあの子たちが持ってきてくれた紫陽花だから、ここに植えておいて大きくなったらきれいに咲くんじゃないかな。」
そんな一言で、しばらくの間ですが卒業生が持ってくるたびに玄関横に紫陽花を植えたということがありました。
でも、日々の学校生活もありますので、あれから紫陽花はどうなったかとか、そんなことはみんな忘れておりました。
約10年後の今、その花がきれいにいくつもの花を咲かせ、それが教室や学校中の様々なところで生けられています。
また、紫陽花自身も次から次へときれいな花を咲かせてくれています。
可憐な花と一本の幹で形成されていた紫陽花は、今や太い幹で幾枝にもわかれ、それぞれが美しい花を咲かせています。
梅雨を彩る学校の立派な顔のひとつになりました。
そんな紫陽花を見て、当時この紫陽花をもってきてくれた卒業生も成長してくれているといいな…と心から思います。

一日一日は短く、追われるように時間も過ぎていくかもしれません。
やらないといけないこともたくさんあります。
成長や進歩をしなくてはいけないというプレッシャーも感じますが、なかなか一日単位で物事を見ていると伸びていない自分にイライラすることもあるかもしれません。
でも、長い年月コツコツと繰り返していて振り返ると、そこには何かしら成長の足跡があります。
きっと、確かに自分が取り組んで生きたという証も生まれてくるのではと思います。
あせらず、何事もない日々を積み重ねていくことも大事です。
そんなことを、すっかり10年前ここに植えたことを忘れていた紫陽花から感じました。

まだしばらくは紫陽花を楽しめそうです。
ぜひ憂鬱になりがちな梅雨の日々だから味わえる風景や彩りを感じてくれればと思います。

週末を迎えます。
テスト週間でもありますが、また来週もよろしくお願いします。