小学校の活動に高校生が参画する未来の姿〜ふるさと二本木のあるべき形を求めて〜
- 公開日
- 2024/07/29
- 更新日
- 2024/07/29
学校日記
夏真っ盛り。
昨日も刈谷市や豊田市のビッグイベントが開催され、多くの皆さんが電車で移動されていました。地元でも盆踊りなどが開催され、地域の子どもたちも多く参加してくれました。
間もなく8月。
8月もこの地域を始め、大きなお祭りがたくさんあります。
そんななか安城市で開催されるのは、安城七夕まつり。
本校はコロナ禍以前・酷暑となる以前はマーチング等で参加をしていました。
また、今年度も安城青年会議所の皆さんのご厚意で、願い事日本一の名にふさわしく、願い事短冊を書く活動も各自で協力をしました。
そんななかを二本木小学校は、今年度初めて、安城七夕まつりに「竹飾り」での参加をしていきます。
とはいっても初めての試みですので、参加できる人のボランティアで進めました。
7月に入り、飾り付けの吹き流しをつくったりくす玉をつくってくれたりしたのは、給食後に集まってくれた5年生の有志の皆さん。
吹き流しに願い事を書く時間を自由に設けたところ、多くの皆さんが正面玄関前に集まってくれました。
また、夏休みに入ってからは本校に来てくれている児童クラブの皆さんに協力してもらい、吹き流しに願い事を書いたうえで、それらを留め、飾り付けができるようにしてくれました。
その願い事が上の写真です。
小学生の皆さんが、「二本木小だ!」と見つけてくれるかどうか、楽しみです。
実はこの活動に取り組んだのは大きな理由があります。
他の学校と、ここからが違うところかもしれません。
ここから先の大きな飾り付けをしてくれているのは、学校の先生ではありません。
もちろん今後、準備や片付けに協力はしていただきます。
しかし、ここでの主役は別の二本木小学校ゆかりの人たちです。
それは、本校を卒業生や本校区の中学校の卒業生です。
中学卒業後、地域の活動に協力をしてくれている現役高校生や高校を卒業した皆さんによるボランティア、そして、そうしたみんなを支えてくれている大人のボランティアの皆さんです。
秋に「三河安城フェスタ」に取り組んでいる、まちづくりネットワークlinkの皆さんが、学校帰りや休日に来てくれて、活動をしてくれています。
「ただかざるだけじゃつまらないね。」
「二本木っぽい飾りって何かな。」
そんなことを話しながら、時にそれぞれの学校の面白いお話や深いお話、さらには作業よりもお話の時間の方が多かったりして(笑)、和気あいあいと取り組んでくれていました。
それが、下の写真です。
今週金曜日から日曜日までの安城七夕まつりでは、朝日町の交差点近くに、竹飾り2本だけですが、小学生のみなさんの願い事や思いが詰まった飾りを卒業生である高校生が飾り付け、大人で竹飾りに据え付けております。
ぜひご覧いただければと思います。
本日午後以降、一度長時間吊るしても耐えられるか学校で試しております。
そちらでご覧いただけると嬉しいです。
本校も開校して半世紀を過ぎました。
開校50周年のスローガンに掲げたのは、「未来へつなごう〜ふるさと二本木と仲間との絆〜」です。
そう、二本木小学校区にとって大切なのは「ふるさと二本木」。この地をふるさとと感じ、遠くにいてもこの地を思い、この地で過ごしたことを思い出して力にしていくことです。
また、これからもこの地に生きて、この地をさらに盛り上げていくことだと思います。
安城市は、今後は順次「コミュニティ・スクール」と「地域協働学校活動」という、新たな地域・家庭・学校のネットワークを構築し、コミュニティ・スクールを核とした地域とともにある学校づくりの一層の推進に向けて取り組んでいくこととなりました。
全ての学校が地域とともにある学校へと発展し、子どもを中心に据えて人々が参画・協働する社会を目指していきます。
本校はまず、卒業した子どもたちが地域の核となるべく、小学校もその舞台のひとつとして、活用する機会を設けようと思います。
先輩はかくあるべきという背中を見せながら、小学校の活動を支援していこうと考えています。
大人はそうした若い力を支え、小学校を卒業しても、保護者の力を地域の力に変えて、地域の子どもたちを見つめていく機会をもちたいと思います。
今回はその意図を組んでくださり、日頃からがんばっている高校生やその支援をされている皆様の積極的な協力をいただきました。
七夕まつりで本校の飾りつけを見たら、「小学生」と「高校生」と「地域の大人」がつくったんだな、という視点で見ていただけると、本校の取り組んでいこうとするひとつの方向性がみえてくるのかなとも思います。
安城七夕まつりからみえてくる、これからの二本木小学校の姿を少し紹介しました。