学校日記

低学年での授業研究会は大盛り上がり!~1年算数「このかたちはわかるかな?なにからできているのかな?」~

公開日
2025/09/19
更新日
2025/09/19

1年生

2学期は学年ごとに本校の研究主題でもある「チームで心をひとつに💕~認め合い、高め合い、深め合える子の育成を目指して~」のもと、研究を進めています。
そのうえで、各学年でも、一人一人を取り残さないチームでの学習の在り方や、一人一人の対話や深め合いに向けた取り組みができるようにするにはどうしたらよいか、授業での実践をみんなで研究することを通して、よりよいものを求めていきます。
日々努力している企業と同じように表現してしまうのは誠に恐縮ですが、私たちのこうした取り組みは、いわゆる商品開発のためのモデルであったり、品質維持・向上のための検査であったりするところと似ているのかなと思います。そうすると、いかにこうしたことが大事であるのかもわかっていただけるのではないかなと思います。
今回の授業は、1年生が取り組みました。
内容は算数の「かたちづくり」
目標は「児童が身近な立体や形を観察し、構成要素を理解し、操作によってできる図形の変化を捉える力を育成すること」です。
そこで、「このかたちはわかるかな?なにからできているのかな?」という、いわゆるクイズづくりなどをとおして、身近なものを仲間とともに形作ることについて興味を持たせ、そこから図形に興味をもたせていければよいのではという考えで進めました。

実際はどうかというと…

いやぁ、写真を見てもらうとわかるんですけど、そりゃあもう大さわぎ!
グループに分かれてそれぞれがクイズを出すんですけど、もう自分たちがつくった自慢のクイズでしたので、そりゃあもう気合が入って!大きな声でそれぞれが発表、隣も負けじと大きな声で、さらに隣も…と、元気いっぱいです。さらに答える方も大きな声で…と、それはそれは面白かったです。
最初の問いは「この形は何かわかるかな?」魚をはじめ様々なものがありました。
中には東京スカイツリーなんて言う答えもあって、一緒に見ていた先生が、「えっ?なになに?」と、答えを考える子どもたちの後ろで一緒に考えて答えようとしちゃったり、答えを話す子の言葉を聞いて、「惜しい!」なんていって、先生たちも研究授業なのになぜか大盛り上がりで温かく見守って(!)いました。
肝心の部分はその後の「三角形はいくつあるのでしょうか」です。
すぐに当てられる人もいたのですが、中には「かぞえてみよう!」とのことで、三角形を実際に並べて、ひとつずつみんなで数えているところもありました。
こうした取り組みは、一人だとなかなか浮かばなかったのかもしれません。
そのうえで今度は先生の出す問題が出てきました。
「これは自分で考えてみましょう」と机の隊形を変えます。
そして、でてきたのは「くじら」の形を模した三角形の集まり。
みんなは様々なものを想像するのですが、ヒントを得て、しだいに「くじら」にたどり着きます。
そして、いよいよ「三角形はいくつあるのでしょう」の問いへ。
子どもたちを見ていると、それぞれ数え方にもいろいろあります。
四角を半分に区切って三角形にしてひとつずつ数えている子。
四角はすでに三角形が「2つ」と考えて数えている子。
もくもくとやっていますが、解き方はバラバラなのは驚きでもあり発見でした。
こうしたところも交流し、対話をして、みんなのアイデアのいいところや教えてもらう時間などもあったりするとさらに良いものになったのかもしれません。
振り返りにはみんな「クイズ楽しかった!」とか「くじらだったのか!」なんて回答が多くて、先生たちは、「あれ?算数の振り返りは?」と、読ませていただいて大笑い。それほどみんながこの単元で三角形でいろいろな形をつくることに没頭していたことや、クイズを待ち望んでいたことなどもよくわかりました。
明日の授業への子どもたちの盛り上がりのポイントや何を算数として大事にしていくべきか、チームでどのように学習にかかわらせていくべきなのかを明らかにするよいチャンスをいただいたと思いました。
ありがとうございました。