二本木という地名の由来って知ってる?~自由研究の進み具合はどうですか!(^^)!~
- 公開日
- 2024/08/16
- 更新日
- 2024/08/16
学校日記
学校は閉庁日モードに入っておりますので、夏休みの生活に役立つ(かもしれない)定時でのお知らせをお送りします。
さっそくですが皆さん、「自由研究」は進んでいますか?
うわっ!一気に現実に戻された!なんて思っている人もいるかもしれません。
手助けにはなりませんが、アイデアは意外と身近にあるものです。
例えば身近な歴史というのは、研究のよい材料になるものだと思います。
本校は、「二本木小学校」といいます。
「二本木」とは、不思議な名前です。
二本の木。
そういえば東京には六本木という地名もあります。
刈谷にも一ツ木という駅があります。
木に由来があるのかな…なんて想像してしまいます。
そもそも、地名にはみなそれぞれ由来があるのだそうです。
二本木小学校区のなかでもおとなりの刈谷市の東刈谷小学校区にかなり近いところに、「双樹寺」というお寺があります。
ここにある石碑には、このお寺の北に、長い松の木が2本あり、それでこの地を「二本木」と呼ぶようになったと書かれているそうです。
なんと、「二本木」と江戸時代から呼ばれていたそうです。
当時は、現在は本校の隣接学区である刈谷市の東刈谷小学校・双葉小学校・朝日小学校の校区も含めた広い地域を「野田村」と呼んでいました。
そのなかでのこの地域のことを表すために、目印となる日本の松の木を由来として「二本木」と呼んだといわれています。
当時の二本木という地名は、三河安城駅付近までを指すらしいですよ。
そんな双樹寺に行ってみると、確かに今も石碑はあります。
しかし、現在お寺の北にあったとされる2本の松は現存していないようです。
しかし、地名にもなったほどなので、きっと大きな大きな木だったのだろうと思います。
当時は高い建物もありませんでしたので、きっと遠くからも見通せた高い木だったのかなとも思います。
江戸時代からあった松の木が今も育っていたら、それはそれは有名になったかもしれませんね。
このことは、在校生の一部の皆さんは、開校50周年記念式典で劇として演じられたことからも、覚えているかもしれません。
聞いたことを実際の資料に基づいて調べてみるというのも自由研究ならではの方法だと思います。
さて、「二本の松が植えられていて『二本木』」そんな名前を考えたうえで、二本木小学校の風景を眺めてみます。
本校の運動場側の本館校舎前には、半世紀を経て立派になりつつある「二本の松」が育っています。
ちょっと周りの木が大きくなりすぎていて、気が付かなかった人もいるかもしれません。
ここにはちゃんと本校の名前の由来を再現した2本の松が植えられているのです。
まだまだ往時を偲ばせるほどではないかもしれませんが、皆さんが大きくなる頃にはきっと地域でも自慢の松になっているのではないかと思っています。
この松は、地名の由来に基づいて、地域の皆様の思いで植えられたものです。
学校の風景のひとつひとつの部分に、開校前や開校時のみなさんの思いや願いが生かされていることがわかります。
それだけ、地域の期待の集まっている小学校なのだと思います。
こういう事実を知ってから改めて2学期に学校の松の木を見ると、ここ二本木があなたのふるさとだと感じてもらえるのではないかなと思います。
自由研究は、小さなことでもいいので、自分の中で「なるほど!」とか「わかった!」と言えるものが見つかるといいなと思います。
そして、おうちの方とともに学ぶめったにない機会ですので、その点も楽しんでもらえたらと思っています。
夏休みも後半戦です。
少しずつ、生活リズムを整えて、毎日仲よく元気に過ごしてくださいね。