学校日記

3年生の授業研究会〜名古屋大学大学院教育発達科学研究科 柴田好章教授をお迎えして〜

公開日
2016/10/03
更新日
2016/10/03

3年生

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本日、本校は名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授の柴田好章先生をお招きして、校内での授業研究会を実施しました。
3年生は1組の教室で、新井先生が国語の授業「いにしえの心と語らう『古今和歌集 仮名序』−ペアで読んじゃおうかな−」を行いました。

「古今和歌集 仮名序」って、知ってますか?こんな文章です。

やまとうたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける。
世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、
心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて、言ひ出せるなり。
花に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、
生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける。
力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、
男女の中をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり。

意味がわからないという方もいると思いますので、現代語の訳は次の通りです。

和歌は人の心を種として、いろいろな言葉の葉がしげったようなものである。
この世に生きている人は、いろいろな事物にいそがしく接しているので、
心に思うことを、見るにつけ聞くにつけ、歌に詠むのだ。
花の間に鳴く鶯、水に住む蛙の声を聞けば、
この世に生きているもので歌を詠まないものがあろうか。
力をも入れずに天地を動かし、目に見えない死者の霊の心にも訴えかけ、
男女の仲をなごませ、猛々しい武士の心をもなぐさめるのは歌である。

これを、「いにしえの心と語らう」として、描かれている情景や心情を読み味わいながら、情緒豊かに音読をすることを目標としました。
最後に音読をした皆さんはとっても素敵な読みで、うっとりとしましたが、授業研究ではそこに至る過程を注目しました。先生の生徒への投げかけはどうか、生徒の目的意識はどうなのかなど、3年生の先生とともに授業観察を行いました。実際の活動に至る過程こそ大切にしていくと、ゴールの見通しがたって、生徒も学習しやすくなります。そんな視点こそ大切にしたいと考えています。

いやぁ、それにしても代表の生徒の皆さんの音読は素敵でした。