このたび本校は、「第12回全国小学校ラジオ体操コンクール」（主催：株式会社かんぽ生命保険、NPO法人全国ラジオ体操連盟）の取組部門に応募しました。
本日、同コンクールのサイトにて、本校が「ルーキー賞」（経験は少ないながらも印象に残る学校）として入賞した旨の発表がありました。

「全国小学校ラジオ体操コンクール」は、ラジオ体操を通じて児童の健全育成を応援してくれています。
元気に楽しくラジオ体操をすることで、全国の小学生の皆さんの体力づくりに少しでも貢献できればとの想いで2014年から始まったコンクールだそうです。
主催者サイトには、次のように書かれています。
「本コンクールをきっかけにラジオ体操に親しんでいただき、夏休みに行われる毎朝のラジオ体操へも引き続き参加していただく等、休み中の規則正しい生活にお役立てください。」
本校は、まさに、その通りの目的で推進しております。
夏休み中の子どもたちの生活リズムを大切にするためにも、ラジオ体操への参加はどうですか？とすすめています。
しかし、この活動を勧められるのも、地域の活動があってのことです。
学校がそう言うだけではなかなかうまくいくことはありません。
何より本校は、この活動をするうえで欠かせない地域の方の存在があります。
1年を通してラジオ体操をリアルタイムで行っている皆さんがこの地域にはいらっしゃるのです。
それは、二本木連合町内会の福祉委員会の有志の皆様。
ボランティアでラジオ体操を一年間にわたり活動し、会場を運営してみえます。
この皆様が、毎年夏に本校に「小学生もどうですか？」とお誘いくださいます。
コロナ禍も明け、今の校長が異動してきて、この活動があることを知りました。
「町内のみなさんがこんなことをしてくれるんだ」とワクワクして体操の場に伺いました。
そこには、子どもたちが日頃の学校とはまた違う感じで、おうちの方やおじいさん・おばあさんと参加している様子がありました。
それがまた、眠そうだけどしあわせそうなんです。
わずかな時間で、おうちの方と近所に出かける時間。
特に特別なお話などは交わしません。
でも、子どもたちがうれしそうなんです。
これは、まさに今本校が進めているコミュニティ・スクールの取組が目指すものだと思いました。
そして、そこでよく使われる「地域のなかにある学校」という言葉を思い出しました。

本校は、こうした地域の方の活動を支援し、昨年度は子どもたちにも積極的に声をかけ、しだいに参加者が増えてきました。
さらにはは、篠目中学校の子どもたちが町内会のみなさんのお手伝いとしてもボランティアで参加してラジオ体操をしてくれるようになりました。
これもすごいことです。
そこで今年度は、事前に学級でラジオ体操もレクチャーして、おうちの方にもしっかり宣伝もしました。

するとどうでしょう。
夏休みに、おうちの方とともに参加をする子どもたちがどんどんと増えています。
今まであつくてあまり会うことのなかった友達にも朝こうして会うことができました。
近所のおじいさんおばあさんとも仲良くなりました。
手をつないでおうちに帰る親子の姿もほほえましくあります。

おうちの方には夜勤の方もいるし、子どもだけでは心配という人もいます。
だから、参加は自由ですよ…なんてお話をしてあります。
でも、今年度はさらに多くなっていて、みんな笑顔です。
改めて開催してくれている二本木連合町内会のみなさんやボランティアの皆さんの力は偉大だと感心しました。
同じ町内を学区にもつ梨の里小学校でも同様な取り組みをしており、同じように人気だとお聞きしました。

こんなに盛り上がっている活動です。
職員で相談して、「この町内会に協力をいただいたこの活動をコンクールに出しては？」という話になりました。
そう、学校として出しますが、なによりこの活動には町内会の皆さんの協力があってのことです。
その活動を顕彰するためにも、ぜひ応募することが大事ではないかということになりました。

協会の皆様には、不慣れな動画等の編集ではありましたが、活動の意図や独自性をしっかり認めていただきましたことを感謝しております。
改めて、詳細についてはまたお伝えをしますが、ここでは栄えある「ルーキー賞」をいただきましたことをご紹介しておきます。

本校としても、こうした二本木連合町内会福祉委員会の皆様の地域愛にあふれる温かい青少年育成の活動について、「安城市青少年育成顕彰団体」として推薦し、この日曜日に表彰をいただくこととなっております。
おめでとうございます。

二本木連合町内会の皆様、福祉委員会、ボランティアの皆様、中学校のボランティアの皆さん。
本当にありがとうございました。