「ひまわり🌻」の特別授業研究会~愛知県「ユネスコスクール活性化事業」の一環として新しい授業の形を研究しました~
- 公開日
- 2025/10/23
- 更新日
- 2025/10/23
学校日記
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本校はかねてより加盟表明をし、チャレンジ校として取り組んでいた「ユネスコスクール(ASPnet)」への国内申請を認められ、この8月にユネスコ国内委員会に対して国内申請書類を提出しました。また、こうした取り組みの中で愛知県教育委員会あいち学びの推進課に、ユネスコスクール活性化事業の一環として、本校の日本語適応指導教室「ひまわり🌻」の新たな授業の形についてすすめている姿を、多くの皆様とともに研究する「特別授業研究会」を展開しました。
すでに、安城市公式ウェブサイトの報道発表資料(PDFのため注意)にてお知らせをしておりましたが、去る10月20日に日本語指導や多文化共生の最前線で取り組んでいらっしゃる有識者の方、そして、文部科学省から4月に出された「ことばの力のものさし」を中心となって監修された東京外国語大学多言語多文化共生センター長の小島祥美先生をお迎えして開催しました。
今回は、「発達」と、子どもたちの「日本語の習得」の二面から子どもたち一人一人を見取り、学びを深めていくといった「ことばの力のものさし」の考え方にもとづくとともに、本校の進めている「チーム学習」でともに学び合う取り組みを進めていきました。
このために、同じ言語を用いる子どもたちを4人一組にし、さらには保護者の皆様にもご協力をいただきました。
さらに、日頃は文書翻訳等を依頼している通訳の皆さんにも授業に参加していただきました。
伝えようとするけれどわからない言葉は、母語で聞いて日本語にして伝え、それを含めた日本語で伝える文書を作り上げるという方式をとっています。
さらに、今回の授業は4年生ですので、国語単元「くらしのなかの和と洋」を派生させる形で、自分にルーツのある国の衣食住でぜひ伝えたいこと、自慢できることについて、他のみんなにも伝えていこうという授業の形をとりました。
子どもたちは、今まで日本語適応指導の授業では見たことのない多くの先生方を見てドキドキしていたと思いますが、始まると友達といっしょだったりおうちの方も共にいたりするのでワクワクする感覚で授業を進めていました。
例えばフィリピンにルーツのある子どもは、伝えたいものとして「stick-O」を取り上げました。
「スティックオー」
なんだろう…。
子どもたちがお話しながら、言葉を組み立てていきます。
わからないところは、通訳さんに聞きます。
さらにわからないことは、お父さん登場。
その言葉を聞いて、通訳さんが日本語に変えていきます。
そして発表。
聞いてみると、スティックオーとはお菓子のこと。
フィリピンでは凄く有名だそうです。
スティクの中にクリームが入っているものだそうです。
「質問はないですか」と聞くと、他の国をルーツにもつ子どもたちがスティックオーにものすごく関心を示してくれました。
ものすごく盛り上がった授業でした。
活動を見たり発表を見たりしている私たちも、生き生きと活動をしている「ひまわり🌻」のみんなの様子を見て、本当に学ぶものが多い機会となりました。