3年生 総合的な学習の時間 絵本作り
- 公開日
- 2021/05/28
- 更新日
- 2021/05/28
ギャラリー
今週の水曜日は、スーパームーン&月食が見られると話題になった。ずいぶん珍しいことらしく、次に見られるのは2034年になるとのこと。それを聞いた妻が、当日の夜になって無駄に張り切り出した。「この貴重な現象を、なんとしても子供に見せたい。車を出して。」・・・予想通りの展開である。
夜7時半頃、家族を乗せた車を走らせる。南西の空には、分厚い雲がかかり、月は全く見えない。しかし、どうだろう。バックミラーには、窓におでこと鼻をくっつけながら、見えないはずの月をじっと見つめる子供の姿が映った。
「そこに、あるんだよ。」
この言葉だけで充分なのかも知れない。
もしも私が魔法を使って、雲を吹き飛ばしてみせたなら、この日の思い出も、きっと雲が晴れるように消えていってしまうのだろう。
例えどんなに美しい月だったとしても。
話し合いを重ねながら、楽しそうに絵本を作る生徒たち。
そこに無用な言葉はいらない。完成した絵本が、すでに生徒の心の中にあるのだから。
3年生が頑張る姿を影から見守る学年主任の独り言。