美味しい給食
- 公開日
- 2021/11/17
- 更新日
- 2021/11/17
ギャラリー
給食委員長さんの話は、オクラについてでした。オクラは、「秋葵」と書きます。夏バテ防止によいとされていますので、夏なのかなあと思っていましたが、字を見ると、確かに「秋」ですね。
オクラが日本に渡来したのは明治5年頃。しかし青臭さやヌラヌラ感が敬遠され、他の野菜たちと違って普及せず、文字どおり“オクラ”入りしてしまいました。そんなオクラが普及した背景には、戦争の影があります。太平洋戦争で、東南アジアの各地を転戦した日本人兵士たちは、飢餓にあえぐ自給生活の中で、生育の旺盛なオクラに救われることがしばしばでした。兵士たちは自然にその味に親しんでいき、帰国後、オクラを栽培し、優良品種を日本の風土に定着させました。その後、オクラはカルシウムと鉄分を多く含むスタミナ食として愛好者が増え、昭和40年頃から消費量がアップ。子供も好む緑黄色野菜として、いまや堂々の市民権を得ましたということでした。