【53年目の二本木小学校に向けて】二本木小学校の何げない玄関の風景から見られる本校の進化の形~「つながり」をひとつにしたい~
- 公開日
- 2025/02/24
- 更新日
- 2025/02/24
学校日記
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そろそろ年度末に近づいてきました。
2025年度、本校53年目の二本木小学校についても、皆様に少しずつイメージを示していければと思います。
今日はその第一弾です。
本校の正面玄関の日常の風景を最初の写真に収めてみました
一件、普通の風景にみえるかもしれません
でも、ここには今後二本木小学校が進んでいこうとする道筋を示しているともいえます
なにか、わかりますか?
まずは二本木小学校第一形態です。
(どこかの怪獣みたいな言い方で…)
正面の「仲よく」の額の前には、今年も大人気の大谷選手のグローブが飾られています。
が…。本校はそのスペースよりも多くとっているところがありまして…。
バスケットボールB.LEAGUEのシーホース三河、ハンドボールリーグHのブレイブキングス刈谷、ソフトボールJD.LEAGUEのデンソーブライトペガサス、社会人相撲の株式会社アイシン相撲部、技能五輪出場の株式会社ジェイテクトなどなど。多くの皆様が本校に訪問されたその足跡が大谷選手以上に展示されています。(もちろん、大谷選手のグローブもデンソーブライトペガサス来訪時には大活躍しました。)
それぞれ本校に様々な形で子どもたちの学びにかかわっていただいた企業や、そのサポートに尽力していただいた愛知県、安城市教育委員会生涯学習部スポーツ課・アジア大会推進室、企画政策課プロジェクト推進室など、多くの皆様によって、より生活に根ざしたところでキャリア教育の一環として今後の人生にかかわる琴線に触れる子どもたちが多く生まれることをめざしています。
そんな、安城市も目指す「公民連携」「共創」がまずは二本木小学校進化の第一形態であると言ってもよいかと思います。
他にも様々な団体や幼稚園・保育園とのコラボレーションの展開が果たせています。本校教員もたくさんのアイデアを生かして今後も取り組んでいく所存です。
次は、二本木小学校第二形態です。
写真は、玄関横の本校ゆかりの日本ビクター元副社長「ミスターVHS」高野静雄さんのコーナーの前に飾った「ひな人形」です。
「日昇会・日昇クラブ」は本校区の老人会です。
その皆様よりご厚意で、特に様々な国の子どもたちも多く在籍する本校の子どもたちが日本の文化も触れ、季節も感じられるようにと「ひな人形」を寄贈してくださいました。立派な段飾りです。3月3日の桃の節句、上巳の節句まで飾ってあります。
安城市歴史博物館では飾られなくなったひな人形を様々な日常の風景に見立ててストーリーを示している「福よせ雛」が定番となり、多くのお客様が足を運ぶようになりました。近くでは足助の「中馬のおひなさん」などはまちをあげてひな人形をかざり、伊勢二見でも「おひなさまめぐり」としてまちの春の風物詩となっています。遠く千葉県勝浦市では「ビッグひなまつり」と題して過程で飾られなくなったひな人形を全国から集めて圧巻の飾り方をしています。
展示の方法はいろいろあるのですが、本校はここに「地域の皆様」のご支援のなかで、本校の「多文化」のなかで集まった子どもたちに、「文化」や「季節」を感じてもらう機会をつくることができています。日昇会・日昇クラブの皆様や、町内会の皆様の協力のなかで本校の様々な活動が成り立っており、町内の様々な活動に実に多くの子どもたちが訪れたというのが何より喜ばしいことでもあります。
こうした既存のつながりの皆様といろいろとお話をさせていただきながら、野菜づくりに協力をしてくださる方、日々の交通指導に協力をしてくださる方など、多くの皆様が二本木小学校に関心を持ってくださっています。地域の皆様と言葉を交わし、つながりを多く持っていくことこそ学校の役割のひとつでもあると考えておりますが、ひな人形を目を細めて長い時間ながめている子どもたちの姿を見ると、こうした地域の皆様の協力こそありがたく、これからの教育に大変重要であると考えています。
そんな、地域の特性を生かし、地域の人材や資材を教育に生かす「地域連携」こそ、二本木小学校の第二形態であると言ってもよいと思います。
次年度以降は、こうした町内会・敬老会をはじめとした皆様の地域人材のさらなる教育での協力をお願いしていければと考えております。
そして最後の、二本木小学校第三形態です。
写真はクリックすると4枚目の写真が見られると思います。ある「看板」です。
最終形態…というよりは、ここからが進化のスタートですので、次のステップに進むことになるのかと思います。
ここのところ毎月1回ですが、本校では日曜日の午後に「駄弁る会(だべるかい)」という会を催しています。
先日もNIHONGIイルミネーションプロジェクトを展開してくださった皆様のなかの「まちかどネットワークlink.」の皆様が、毎月町内の公民館などで開催していた中高生とのおしゃべりの場を二本木小学校に移して開催をしています。これは、お菓子などをたべながら(💕)特に中高生と若者と大人がしゃべったりゲームをしたり和気あいあいとしながら過ごす日曜日の午後となっています。
子どもたちにとってはかつて過ごした小学校でおしゃべりし、大人は子どもたちのちょっとした思いにふれる機会にもなります。
自分の子どもではないところもポイントのようです。
そんな会の活動を今少しずつ学校は協力をさせていただいています。
イルミネーションの際には、三河安城商店街振興組合の皆様のご協力もありました。
そして、有志PTAの皆様の温かい協力・支援もありました。
次年度も子どもたちのためになにかしらできないかと考えていらっしゃるPTAの方々と接して、「こうした皆さんがすべてつながる形ができないか」と考えるようになりました。
第一形態・第二形態のこれまでのつながりを大切にしながらも、さらに一歩進めて「新たなつながり」を学校運営のなかにもうまく取り入れ、より子どもたちの思いや考えに寄り添った学校づくりが展開できないかというところが、こうした流れになります。
これらは、本校として今後考えている「コミュニティ・スクール」「地域学校協働活動」へのとりかかりにつながっていくと考えています。
これまでになかった二本木式の「青少年支援・健全育成」「多文化共生」を軸に据えて展開していきたいと思っています。
従って第三形態は、「新たな連携」、「連携から協働・共創へ」、そして、全てが手を取り合える「コミュニティ・スクール」の展開です。
第三形態まさにはじめの一歩です、なので、最終形態ではなく、新たなステージの序章と言えます。
こうした大事なことは、皆さんに向けて今後もしっかりとお話をし、対話(本校にとって今後大事なワードになります)をしながら進めていきたいと思います。
こうしたことを進めていくと、新たな制度や仕組みについてのみ声高に叫び、実は本体計画にかかわっていないなんて方も出てくるかもしれません。
忘れないでください。あくまで主体は学校であり、主役は子どもたちです。
そして、なにより子どもたちとの学びを共に支える保護者の皆様ですので、今後も「学校の発信」を大切にしておいてください。
今日は、学校が変わっていく一端を示しているような、でも何げないこの本校玄関の風景をご覧いただき、説明させていただきました。