学校を変えるのは君たちです~来年度の児童会について4・5年生に話したこと~
- 公開日
- 2025/02/14
- 更新日
- 2025/02/14
学校日記
今朝、とても寒い中ですが、4年生、5年生は校長先生からのお話を真剣に聞いていました。
児童会組織の再構築についてのお話です。
二本木小学校は、学校経営計画(グランドデザイン)の具現化に向けて取り組んでいます。
特に「自律した未来の開拓者」として、「こどもまんなか」意識を育てる自治機能の充実をめざしています。
今年度、子どもたち独自に活動を計画し、取り組む姿が見られ、今月も同様に長い休み時間を使って活動する児童会の担当の人たちがいます。
であるからこそ、本校はこれまでの児童会機能を再構築していくことが必要だと考えました。
具体的には、児童会役員組織の復活です。
児童会活動や自治的諸活動の充実、こどもが工夫して創り上げる活動の保障を進めていきたいと思います。
こうしたなかに、本校のチーム学習やクラス会議、学級アクティビティなどのノウハウが子どもたちのなかに着てくることを期待しています。
ここでは大切なお話でしたので、校長先生が話した内容の概略をお伝えします。
1年生から3年生には、その他の来年度改訂事項も含め、改めて来週に子どもたちの前でお話をします。
以下、校長の話です。
みなさん、おはようございます。ここにいる皆さんは、来年度高学年。
二本木小学校をよりよい学校に高めていく立場にあります。
そして、誰よりも二本木小学校に誇りを持ち、率先して学校を大切にする立場にあります
本日は、そんな皆さんに期待をし、来年度大きく変えることをお知らせします。
来年度の二本木小学校は、「こどもまんなか」をめざします。
少しずつ大人になる皆さんが、みんなの手で正しくまっすぐ育つようにしていきます。
そのために、主役である皆さんが考えや意見を述べ、形にする場を設けていきます。
先生たちだけで決めるのではなく、みんなの描くみんなの学校にしていきたいです。
そのためには、みんながよりよい学校になるよう議論することが大切です。
そのうえで変えることは、「児童会」です。
児童会とは、全校の皆さんが自分たちで学校生活をより良くするために活動するグループのことです。
学校生活でいじめもなく楽しく仲よく過ごすため、問題点に「気づき」、どうしたらよいか「考え」、実際に相談・提案して「実行する」組織です。
本校にもこの組織はあります。
しかし、学校のことを考える機会が少なく、中心となる立場の人が選ばれていなかったように思います。
調べるとこうした児童会の中心となる人たちは、昔は本校にもあったようですが、コロナ前後になくなっているようです。
本来、児童会は皆さんの組織ですので、先生たちが意見をするところではありません。
しかし、「こどもまんなか」で自分たちのことを議論する場や、議論をまとめる中心人物がいないことは不安です。
そこで、来年度4月から、児童会の組織を次のように変えます。
まず、学校のことを考えて行動する学校の代表として、「児童会執行委員」を募集します。
任期は前期、後期です。
人数は、新6年生から3名、新5年生から2名、計5名募集します。
自分で「立候補」してもらいます。
6年生で一番信頼を得た人を原則「会長」と考え、「会長」「副会長」とします。
でも、なりたいからなれるというものではありません。
その人の考えを聞く必要があります。
この人たちは、どんな考えを持って執行委員になりたいか聞かなければなりません。
そこで、どんな学校にしたいか、具体的な考えをみんなの前で「演説」してもらいます。
その演説で、どんな学校にしたいか、そのために、どんな取り組みをしていきたいのか、具体的な約束事をみんなで確認します。
そのうえで、新4年生以上が「選挙」で投票して選びます。
皆さんにとっては今までにない、新たな取り組みです。
立候補をしたいと考えている人は、
「どんな学校にしたいか」
「そのために、今の二本木小学校の問題や課題は何か」
「自分ならばどうしていくつもりなのか」具体的に考えておいてください。
その考えを、選挙公報という新聞に載せます。
そして、演説会で話してもらいます。
そのうえで、選挙に臨みます。
残念ながら本校は、バッジをつけるわけでもありません。
ぱっと見ても、どこに児童会長・副会長がいるかわかりません。
でも、みんなのためにかげとなりひなたとなって中心となってくれる人を期待します。
そのうえで、来年度の児童会の改革事項について触れておきます。
選ばれた役員を中心に、4月から毎月1回「児童議会」を開催します。
議会は毎月1回程度。
学校をより良くするために活動する議題について話し合います。
議会には学級の代表者が参加して、決まったことを伝え、学級の考えを伝えます。
学級にかかわる部分も変わります。
学級の代表は、今まで学期ごとに「級長」を選んでいました。
来年度より、前期・後期で2名の「学級委員」を選ぶこととします。
議会には「学級委員」が参加しますので、各学級の「執行委員」は廃止とします。
児童会の集会などは今までと同じで参加してくれる多くの子どもたちの手でつくります。
今回の児童会執行委員の役割は、それとは別にあります。
「自分たちの生活の問題を見つけ、自分たちで豊かにすること」です。
そのために、校長先生にお願いすること、相談することがあれば協力します。
少しハードルは高いけど、今の話を聞いて、「やってみよう」と思った人はいませんか。
学校の子どもたちの代表です。
どうしようかと考えているというだけでも、先生はその勇気を称えたいと思います。
担任の先生に相談をしてくれるといいなと思います。
来年度の二本木小学校は、
「みんなが大人になるために、様々なことを学び・経験する」ことを大切にします。
「ちょっとでも取り組んでみたいことを少しでも頑張る」人を応援します。
「できないことをできるようになりたい」人を応援します。
以上、校長先生からの大切な報告でした。