校内授業研究協議会(授業を語る会)を開催しました
- 公開日
- 2024/11/19
- 更新日
- 2024/11/19
学校日記
校内授業研究会の全体研究会の後、本校全職員が参加して、岡崎市立六ッ美北部小学校教務主任の尾﨑めぐみ先生と、愛知教育大学附属岡崎中学校国語科研究室の有田弘樹先生をお招きした校内授業研究協議会(授業を語る会)を開催しました。
「授業を語る会」としたのは、この授業においては、これまでの本校研究の歩みをもとに、外部の有識者からの率直なご意見を通して、本校の授業の進め方が今後どうあればよいのかを考え、次のフェーズへと向かうものとしたかったからです。
時間が限られているため、お越しいただいた助言者のお2人に多くの時間お話しいただきました。
まずは、「国語科」の授業の視点から本時の授業をどう考えるか、そして、「チーム学習」をどう見たかを有田先生にお話しいただきました。
文学作品をなぜ国語科で扱うのか。国語科とはそもそも何を学ぶのか、わかりやすくお話しいただきました。
そして、国語科も「生き方や価値観」を更新し再構築する、実生活にもつながる考え方を担っていることなどのお話がありました。
大変わかりやすく、私たちが今後取り組んでみたいと思わせてくれるような助言でした。
そしてなにより、子どもたちのかかわり合いのなかでも、教員の国語科における授業の姿勢としても、曖昧な表現や漠然とした表現など、何となくつかんでいるものなどに対しては、一語一語にこだわって聞いていくことこそ大切であるという話があり、突っ込んだ話、こだわった議論もできる間柄であること、それこそが仲間との信頼や安心感にもとづくものであるというチーム学習のあるべき姿やこだわらせ方がよくわかりました。
そして、「チーム学習」として本校がモデルのひとつとして取り組んでいらっしゃる六ッ美北部小学校の「よつば学習」をとおした、仲間との学び「チーム学習」という視点で見た本校の国語の授業をどう考えたかを尾﨑先生にお話しいただきました。
まさに校内でどう子どもの学びを推進していくべきかを検討されていたということもあり、実に明確に、且つ理解できるお話がありました。
まずは本校のこうした取り組みが、だれ一人取り残さないという考えのもと、言葉を発する機会を増やし、授業への参加を促す機会となることを認識したうえで、六ッ美北部小学校における「よつば学習」は、そもそもが、「自分の考えを確かめる」ところにあり、同じようにチームを組んでいたとしても、実はその中身が違うことを伝えていただきました。「個の学び」を確かにし、それらをよつば学習でみんなの意見を確認することで、自分の考えを見つめ直すことこそ大切だと考えられていました。そして最後には、自身の学びにし、自身の力にすることという考え方は、私たちもとてもよく理解でき、納得しました。また、チームにおいても「心理的安全性」という言葉を多く使われて、わからないと言えたり、他の子どもたちに頼れるという関係こそが大切で、そのために教師が何をしていくのかという点についても深くお話しいただきました。現在六ッ美北部小学校が取り組んでいることなども含め、子供の成長のために常に前向きに取り組まれ、いろいろな方法を挑んでいる先生方に深い敬意をもちました。
お話を聞いた後、予定した終了時間をかなり超過して先生方からたくさんのご質問をいただき、そちらについても丁寧に答えていただきました。
本校にとって忘れられない、貴重な学びの場、転換点となる教師の研究の場となりました。
深く感謝申し上げます。