学校日記

カムチャッカ半島地震後の津波警報・津波注意報を受けて~本校としての津波への対策や検討を具体的な資料とともに~

公開日
2025/07/31
更新日
2025/07/31

学校日記

昨日、ロシア・カムチャツカ半島沖で地震が発生し、その後終日にわたり津波警報・津波注意報が出続けている事態となっています。
ロイター通信によれば、マグニチュードM8.8の巨大地震で、付近では最大5mの津波が観測されたそうです。
太平洋全域で津波警報が発令され、ハワイなど各地で避難指示が出されました。
そのハワイでは1.7mの津波が観測されたとのことで、日本では久慈港で13時52分に1.3mが観測されています。
また、愛知県でも外海(そとうみ・太平洋岸)の赤羽根(田原市)で22時54分に0.5m観測されました。
内海(うちうみ、三河湾)のこの地域の近隣となる衣浦(きぬうら)で15時1分に0.2m到達しているようです。
(測定は半田市ですが、半田市・東浦町・碧南市・高浜市・刈谷市と接する海を衣浦湾といいます)
つまり、この近くにもロシアからの地震の影響は少なからずあったと思われます。

そして、時間もばらばらで、高さにも規則性を感じないところに不安があります。



気象庁より今回の津波に関する情報サイトにリンクしています

なにより、この地域はどうなのか…という問題です。
学校があった際はどうするんだろう…と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、学校としてこうした津波をどのように考え、想定しているのかについてお伝えします。

昨日、特に学校からは何もお伝えしておりません。
本校区は、津波に関しての被害想定はありません。
それは、安城市の地震に関するハザードマップに津波想定のものも掲載されており、本校区はそこには該当していないからです。
そして、国や県等の様々な期間についても同様に設定されており、大きく津波に特化した学校での避難対策等は子どもたちには伝えていません。

しかし、それは危険がないという判断ではありません。
学校として、様々な見地から考え、現在何も学校としては津波に対する対応はしていない状況です。
それは、以下の理由や資料に基づきます。

本校区は刈谷市・知立市と接しています。
また、吹戸川が流れており、この川は猿渡川と合流して、その後衣浦湾に流れます。
そこで、刈谷市や知立市の津波に関する情報を見ますと、上の画像のような状況になります。


刈谷市地震ハザードマップ|刈谷市のサイトにリンクします 知立市防災ガイドブック/知立市のサイトにリンクします
決して遠い地で起きることではないことが、地図を重ねてみるとわかるかもしれません。

一番わかりやすいのが、愛知県の津波浸水想定のこの地域に関する地図です。

例えば刈谷市のハザードマップでは、野田新町の駅から刈谷駅に至るまでのあたりにマークがあります。
また、知立市のガイドブックでは、刈谷駅から名鉄三河線に乗って知立駅まで向かう途中のあたりなど、津波に関しても注意が必要なことがわかります。
津波は細い川をもさかのぼり、その勢いはさらに増すと言われています。
安城市のハザードマップでもわかるのですが、市をまたいで俯瞰すると、さらによくわかると思います。

さて、そこで皆様にお願いです。
地震発生時や今回の甚大な震災での津波警報等の際には、海に接している吹戸川のようなところは津波被害の想定範囲外ですが、注意をすべきところです。
また、夏休みでもあり外出その他でも自分がどんなところにいるのか考える必要があります。
まだ余震が続くと言われております。
引き続き、注意はおたがいにしていきましょう。