臨時休業中のみなさんへ
- 公開日
- 2020/05/11
- 更新日
- 2020/05/11
日々のできごと
先週、入学式、始業式以来、1か月ぶりに東山中生の姿に出会うことができました。正直なところ、1か月前に見た皆さんの目の輝きはどうなってしまっているだろうかと、不安な気持ちでいっぱいでした。ところが、登校してくる皆さんの足取り、笑顔、声、身なりを見ているうちに、不安が消えていきました。集合時間よりうんと早く登校し、体育館や教室で整然と待っている姿、先生方のお話にしっかり耳を傾ける姿を見て、ちゃんと1か月分の成長をしているなあと、感心していました。
実は、長い休みの間の皆さんの生活リズムや勉強の取り組みについて、おうちの方が心配していらっしゃるという声をいくつもいただいていました。なので、想像していた皆さんの姿と、実際に見た皆さんの姿との大きな差に驚くとともに、学校という場所のもつ力、共に学ぶ仲間がもつ力の大きさを改めて感じました。
きっと家では生活がルーズになったり、勉強が手につかなかったりという子が大勢いるでしょう。このままではまずいと思っている子もいるでしょう。今の世の中の情勢を見ていると、6月からは、学校再開ができそうな気がしています。もっと早い段階から登校できるかもしれません。とはいっても、これまで経験してきた学校生活と同じような日常が戻ってくるとは思えません。何よりも、自分の命、自分以外の人の命を守るための心遣いと行動を最も意識しなければなりません。その上で、勉強や部活動など、これまで十分に取り組めなかったことに力を注ぐことになります。これもきっと様々な制約の中で取り組むことになりそうです。たくさんのことに気を使い、頭を使い、体を使うことになりそうです。
そこで、本日からの3週間を、6月からの新しい学校生活のスタートに向けての自分づくりの期間にしてほしいと願っています。先週末の登校日、今日からの過ごし方について、学年の先生方からお話があったと思います。6月からの授業にそのままつながるようにと先生方が知恵を絞って準備してきた課題に取り組んでみましょう。教室や共に学ぶ仲間をイメージしながらできれば最高です。
先生たちも、皆さんの命を守るための最大限の準備、難しい条件の中でも皆さんの学びの資質が高まる授業の準備をしながら、皆さんと笑顔で関われる日を心待ちにしています。人を大切にする東山中学校です。自分を、そして仲間・他者を大切にする心と行動を、一緒に磨いていきましょう。
校長 石川 良一