学校日記

令和2年度の終わりに寄せて〜明日はきっといい日になる〜

公開日
2021/03/31
更新日
2021/03/31

日々のできごと

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本日をもって令和2年度が終わりを迎えます。
この1年間、本校の教育活動にご支援・ご協力をいただき、ありがとうございました。

昨日の新聞発表にもありましたように、今年度をもって本校を離れ、新天地で明日よりそれぞれ任務に就かれる方々がいらっしゃいます。
これまで本校の教育活動をお支えいただき、ありがとうございました。
今年度の異動は、海外日本人学校、山間部の学校への派遣、異動した上で1年間にわたる県主催の社会体験研修(学校を離れた民間での研修)等、新聞にその詳細は記されてはいませんが、様々な使命を持った方々がいらっしゃいます。
本校の生徒の皆さんとともに培ってきたことを基礎にして、大いに学び、また安城市に還元していただくことを期待しています。

また、新たな仲間を迎えて明日より新体制がスタートします。
本校がさらに西中プライドの持てる学校になるよう、共に取り組んでいけることを楽しみにしております。

さて、令和2年度は心に刻むべきことがたくさんありました。

何より6月の交通死亡事故は、今後、私たちの胸に深く刻むだけでなく、これからも学校生活を送っていく未来のすべての生徒や教職員、地域の方々に思いとして刻まれていくべき出来事です。来年度はさらに、生徒の交通安全や地域の交通事故防止、事故をそもそも起こすことのないようにする自己防衛に徹した教育活動を積極的に展開をしていきます。

そして、新型コロナウィルス感染症下での教育活動です。
本校は、学校再開当初より「怖がりつつ、前へ進む」という言葉を用いながら、生徒や保護者の皆様のご理解と感染防止へのご協力のもと、行事の形式は変更しつつ、生徒の成長を感じたり、生徒同士の所属感を感じられるような取組は、制限をしつつ公開をしてきました。
制限はあるけれど、生徒に活動を通して元気になってもらおう、保護者の皆様にも、遠い場所で様子を伺うだけになるものの、成長を見守ってもらおう、そんな思いで学校としても取り組み、生徒を励ましてきました。

写真は、その時の団長と、支えてくれた生徒会の皆さんの姿です。

ともに輝いていてまぶしい、青春の1ページを切り取ったような姿です。

振り返れば、生徒に元気になってほしいと言いながら、本当に元気づけられたのは私たちかもしれません。そんな、本校生徒の力を感じた1年でした。

そんな思いを今年度の卒業式では式辞として述べさせていただきました。


旅立ちの日を迎えました。
今、凛として式に臨む六十二回生を眼の前にして、職員一同、万感の思いで一杯です。
ご卒業、おめでとうございます。

「この世を動かす力は、希望である」

私が新学期の挨拶にマルチン・ルターの言葉を引用したのは、休校や活動制限に見舞われた君達を励まそうとしたからでした。
暗い世情。
言いようのない不安。
それらを吹き飛ばすように、生徒会で、縦割団で、部活動で、本校を牽引した君達の姿は、全校を元気にし、いつしか後輩の憧れに代わりました。
制限下の体育大会や部活動に全力で取り組む姿勢は、先の見通しもない中で、仕事や家計を切り盛りする家族を笑顔に変え、希望をもたらせてくれました。
ニシュランガイドでの地域支援の取り組みは、報道にも取り上げられ、閉塞感の漂うこの地域に勇気を与えるとともに、一筋の光明を照らしてくれました。
前向きで、希望に溢れた君達の行動は、みんなの気持ちを一つにし、また前に進もうとする「希望」の灯となりました。
君達を元気にしようとした私は、いつの間にか、君達から「希望」を持つことの大切さを学ばせてもらっていたようです。

今、別れを前に、改めて六十二回生がいなくなることへの喪失感に苛まれ、初めて君達の功績の偉大さを実感しています。
君たちが果たした役割の大きさに感謝するとともに、君達の今後の成長に期待を込め、笑顔で送り出したいと思います。

お別れの時が近づいてきました。

忘れないでください。

「この世を動かす力は、希望である」  

現状を打破し、これからの世界を動かすのは、君達です。
新たな活躍の地。人生という果てしない大海原でも、夢という地図を持ち、「希望」という灯を燃やして進めば、きっと世界は変えられます。

あなたらしい人生を描いてください。

君達が「希望」をもって前に進むことこそが、ここまで育ててきた私達の喜びです。

君達の未来が末永く幸せでありますことを祈念して、式辞といたします。



明日から、みんな新しい場所で新しい生活を始めます。
明日はきっといい日になる♪
そんな素敵な歌もありましたね。
第4波という話題も出ており、確かに不安は尽きません。
しかし、希望さえ持てば、明日はきっといい日になるでしょう。
みんなで笑い合って過ごせる日々を目指していきたいと思います。

門出を迎えた皆さん。
それぞれにとって、輝かしい未来を望むことができる明日を迎えましょう。
そして、ともに明日からも安城西中学校で過ごす皆さんにとっても、笑顔あふれる楽しい場所にしていけるよう、一緒に笑顔で進んでいきましょう。

最後の写真は、今年度の異動者とともにとった最後の本校教職員の写真です。

1年間、ありがとうございました。