明日への希望の話をしよう 2〜自分をデザインするのに必要な3つの力〜
- 公開日
- 2020/04/21
- 更新日
- 2020/04/21
日々のできごと
「可能性への挑戦〜自分の未来をデザインできる学校〜」
本校は今年度、学校教育目標として、この言葉を掲げました。
これからは予測不能な社会だと言われています。そう聞くと不安になる皆さんもいると思います。でも、ポジティブに考えれば、どんな状況にでも対応できる様々な適応能力こそ必要な時代になるとも考えられます。一見勉強に関係ない、将来に役立たないと思っても、それが大きな力になることもあります。そうできるかどうかは、自分次第なのです。
予測不能と予想されているからこそ、自分自身の可能性を信じ、貪欲にそれらを伸ばすための挑戦をすることが必要だと思います。
「可能性への挑戦」とは、そういった意味を込めています。
自分の未来は自分のもの。だからこそ、自分で責任をもって将来について考え、未来に向けた自分像のデザインができことが理想ですし、学校がこうした力をつける場となっていきたい、こうした決意を込めて「自分の未来をデザインできる学校」と目標に副題を付けました。
この目標を実現するために、育成すべき力は3つあると考えました。
「未来推進力・学びの力」
「未来デザイン力」
「自己設計力」(自分スタイル)
「未来推進力・学びの力」とは、主に教科や学習活動で身に付ける力です。
教科での学習内容はすべてのベースとなるものであり、やはり重要です。問題は今後、こうした力をいかなる場でも柔軟に活用し、駆使できること。学習活動では安城市全体で「学び合い」を大切にすることを重視していますが、これも共に知恵を出し合い、新たな問題を解決するうえでの重要な手法。こうしたことを通して、未来を切り開く「未来推進力」が必要となります。
「未来デザイン力」とは、「キャリア教育」や「在り方・生き方教育」で身に付ける力です。
本校では今年度、「キャリア教育」を特別活動を核に、総合的な学習の時間や学年等の諸活動でしっかりと取り組み、自分の将来を考えるうえでの一助となるような取り組みを充実させていきます。提供した活動を生徒自身が同問題意識を持ち、自分の未来デザインに組み入れていくかが大切になります。そして「在り方・生き方教育」とは、自分の強さ・弱さを認め、自分自身を大切にする力や、仲間を支え、伸び合う力、様々なタイプの人々と共に生きていくためのソーシャルスキルを身に付けることを通して、自分自身が仲間の中でどういう存在であるべきか、自分はどう生きることが大切かを考え、社会でともに生きていく力を身に付けていきます。
「自己設計力」(未来スタイル)とは、まさに自分の生活スタイルを創り出すこと。
誰しもに平等に与えられる一日。この一日をどう過ごしていくべきか。生活全体を見直し、自分の生活を自分で確認し、自分で修正していく力をつけていきたいと考え、手帳による生活記録や備忘録・振り返り等を進めていきます。あわせて家庭での学習の在り方にも教員全体で考え、予習・復習を含めた一連のサイクルの在り方を各教科から提案し、生徒なりのスタイルに合った形で展開できればと考えています。
とはいっても、入学式・始業式1日出会っただけで、生徒の皆さんは今家にいます。
だからこそ、リスタートとなる5月7日は、新しい安城西中学校のスタイルに変わるんだということをぜひ意識して、明日への明るい希望を持って学校に来てほしいと思います。
あなた自身がどんなことに対しても学ぼうとする意志を学校にもって来てくれれば、先生たちで積極的にサポートできるようにしたいと思っています。
臨時休業の状態が続く学校。
学校は皆さんがおらず、時が止まったようです。
皆さんに中にも同じように、何もしていない、注意されないし、仲間もいないからやる気が起きない、だらだらしているという人がいるかもしれません。
でも学校の周りを見回すと、すでに田植えの準備をするために、稲の苗が丁寧に準備されています。また、学校の周りの田んぼでは、明治用水から田に水が入り始めました。数日すると、皆さんの見慣れた田植え前の光景になることでしょう。
そう、季節は確実に変わっています。
注意されたり、指示されたりして動いているのではなく、今必要だから世の中の人は取り組むべきことに取り組んでいます。
周りを注視してみましょう。みんな、ちゃんとみんなやるべきことに取り組んでいます。
ぜひあなたも、傍観者ではなく、あなた自身を進化させるために、学習や読書、家の手伝いなど、時間を決め、役割を決めて、取り組んでいてほしいと思います。
その貪欲さが、5月7日からの学校再始動には必要な力となります。
学校も、今年の目標に向けてしっかりと取り組んでいきたいと思います。
そして、あなたのこの期間の成長に期待します。