2年1組 道徳 「カラカラカラ」
- 公開日
- 2020/07/02
- 更新日
- 2020/07/02
ギャラリー
中学生の主人公、達也は、友人が駅でガムをポイ捨てする様子に驚いた。その友人は、達也の目線に気づくと、「はいはい、拾えばいいんでしょ。」と言ってポイ捨てしたガムを拾ったわけだが・・・。
電車の中で、達也は自分の飲んだジュースの缶を捨てにいこうとした。しかし、友人が、「いい子の達也かよ」と皮肉めいたことを言うので、捨てに行けず、足元に缶を置いた。その缶が「カラカラカラ」と音を立てながら、電車の中を転がる。最後は、見知らぬ男の人がその缶を拾い、ゴミ箱に捨てた。達也の頭の中には、「カラカラカラ」という音がずっと響いている気がした。
この物語を読んで、生徒は「自分が達也ならどうするか」、「友人目線で見ると、達也のような友達をどう思うか」などについて意見を発表し合いました。その中で、少しずつ生徒の中にある「正しく行動したい」という意識が強くなっていきました。
「正しいことを貫くことは、時として勇気を伴うと思いました。でも、正義に背くことの方が、きっととても苦しいことだと思います。」
授業の振り返りには、生徒にとっての理想の自分像、客観視した今の自分と現実、そして、理想へのあこがれが強く表現されていました。道徳の授業を通して、正しく判断し、行動できる明中生が育っていくものと信じています。