美味しい給食
- 公開日
- 2022/09/14
- 更新日
- 2022/09/14
ギャラリー
今日は鎌倉時代の食事についてお話しします。
平家を倒して鎌倉幕府を開いた源頼朝は、公家貴族の華美贅沢を嫌い、質素倹約に努めました。当然この時代の特徴は質素倹約になります。この時代も当然肉食禁止令が生きています。特にそれを強く守ろうとしたのは僧侶でした。精進料理は肉食を断つため、野菜などの植物性の食材で肉に近い味が感じられる工夫がされています。植物性の食材を味の濃い動物性食材の味に近づけるため、小麦粉や大豆粉などに植物油や味噌などインパクトの強い調味料を合わせる必要があります。それらの料理技術を禅宗とともに中国から持ち帰った鎌倉時代の僧侶が日本に精進料理を広めたのです。この料理の料理人は僧侶です。今でも「精進します。」という言葉を使いますが、精進という言葉には、「修行する。」という意味があります。