美味しい給食
- 公開日
- 2022/09/13
- 更新日
- 2022/09/13
ギャラリー
今日は平安時代の食事についてお話をします。平安時代に儀式を重んじた形式の料理が誕生していきました。大饗料理は日本で最も古い儀式料理です。藤原氏など高位の貴族が、大臣に任じられた時や正月に、天皇やその親族を招いて、饗応した(もてなした)料理です。大饗料理の形式は中国の影響を受けています。お皿の数は必ず偶数です。しかし、日本には偶数を嫌い、奇数をおめでたいとする風習があります。その中でお皿の数を偶数にすることに中国の影響を強く感じさせますね。料理内容は、魚や干物を切って並べ、膳の手前側に料理とは別に塩や酢などの調味料を入れた小皿を用意して、好みの調味料につけて食べました。料理としては原始的でした。894年に遣唐使が廃止された後は、中国の影響は薄れていき、刺身の綺麗な断面を見せる盛り付けの工夫など日本的な特徴が表れてきました。