学校日記

5月11日 6年生 家庭でできる学び「資料を読み解く力」

公開日
2020/05/11
更新日
2020/05/11

6年生

 政府の総務省という部署では、毎月2人以上の世帯を中心に「家計調査」というものを行っています。前年と比べて、今の日本国内でどのようなものが売れているのかを調べて、国民に広く報告しているのです。
 たとえば、この資料「3月家計調査」の見方を簡単に説明すると、去年の3月よりも今年の3月はゲーム機が166%ほど多く売れ、反対に口紅は去年よりも22%ほど売り上げが減ったというように見ます。

 この資料から、ぜひ考えてみてほしいことがあります。
1)この資料から気付いたことは何ですか。
2)それはなぜだからだと思いますか。
3)この資料をもとに、4月、5月はどのようになっていくと思いますか。
4)その理由は?
 ぜひ、家の人と話し合ってみてください。

 資料を読み取り、自分なりの考えをもち、時に人と意見を交わし、よりよい考えにまとめ、これからの生活に生かす。これは、みなさんが大人になるために、とても大切なことです。
 資料を読み取る力が十分につけば、先の2月に起こったような「トイレットペーパー品切れデマ」にまどわされなくなります。(ちなみに、なぜ日本ではトイレットペーパーが品切れにならないかは、5年生で学んだ知識で説明できますよね)

 よく「読解力(読み解く力)」がないだの、国語が苦手だの、そんな話をよく聞きます。今まで先生は「本を読もう」と言い続けてきましたが、読書以外にこうした資料やニュースを見て「なんでそうなるの?、私はこう思う。理由は・・・」とまず近くの人に「話す」ことから始めることをおすすめします。「書くこと」は自分の考えがないとできないことですから。

 ちなみに、「資料を読み取る力」が経済を発展させ、「何でも物が手に入る日本」を作ってきたと言っても過言ではありません。

  • 3月家計調査

https://swa.anjo.ed.jp/anjo14/blog_img/5448841?tm=20240801103549