もうすぐ巣立ちです
- 公開日
- 2018/06/29
- 更新日
- 2018/06/29
お知らせ
学校の校舎にツバメが巣をかけています。親鳥がエサを運んでくると、ヒナたちは大きな口を開けてエサをねだります。この巣には3羽のヒナがいますが、かなり大きくなっていますので、巣立ちも近いことでしょう。
昔の農家の中には、玄関にツバメが出入りするための専用の窓がある家もありました。ツバメがやってくる季節になると窓を開けて待っていたものです。ツバメは家の中の土間の天井に巣をかけ、ヒナを育てます。農家の人にとって、ツバメは稲の害虫を食べてくれる「益鳥」であり、遙か遠い南の国から毎年渡ってくるツバメを大切にしました。
ただ、ツバメは糞を落としますし、ヒナたちがエサをねだる声もいがいとうるさいものです。だんだん自宅にツバメが巣をかけることを嫌う家が増えました。
そんな住宅難のツバメにとって、雨風をしのげる場所を探すことが命をつなぐための大切な仕事となりました。最近ではコンビニの赤色回転灯の上に巣をつくるなど、変わった場所に巣をかけているのを見かけます。
懸命にエサを運び続ける親鳥と、ヒナたちが顔の大きさに近いほどに口を目いっぱい開いてエサをねだる姿には、命の力強さとともに、途切れることのない命の営みを感じます。このヒナたちの無事の巣立ちを願うとともに、来年また中部小学校に渡ってきてくれることを楽しみにしたいです。
今きたと 顔を並べる つばめかな (小林一茶)