最新更新日:2024/05/17 | |
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誰かのためにこれは、この記事の執筆者である私が大学時代に書きました。国語科の講義を受けた際、「納得のいかないこと」をテーマに原稿用紙1枚以内で作文を書く課題が出ました。その時の物です。 なぜ、今この文章を持ち出すかというと、最近、母親と同じようなことを言っている自分に気づいたから。 先日、3年生が晴れ晴れしく卒業をしました。2年生は、最上級生となります。そんな話の中で、「しっかりしないとね。」と、つい口に出してしまったのです。すると、ある生徒は言いました。「それ、小5年生の時にも言われたわ。」それに続くように、生徒たちは言います。「そうそう、自覚をもてとかね。めっちゃ言われた。」「別に俺らからしたら、そんなに生活変わりませんからね。」・・・確かにそうだと思いました。「しっかりする理由」は、なんだろう。生徒は、当時の私と同じ気持ちを抱えているのです。 最近になり、ふと母親が私に言いました。「あなたがいつも妹に手本を見せてくれたから、妹はとても楽だったと思うよ。」 ・・・なんだ、そういうことか。「年が上だから」ではないのです。「知っていることが多い私が、妹に色々と教えてあげてね。」と、そう言ってくれたら納得できたのに。誰かのために行動することは、少なからず悪くないと思えるものです。ちなみに、妹とは互いを尊敬し合い、素敵な関係が続いています。 明中生が、「上級生だから」という言葉に縛りつけられないために、私は生徒にこう伝えたい。 「誰かのために、やるんだよ。」 もうすぐ3年生。卒業生が見せ続けてくれた背中を、今度はみんなが後輩に見せてあげてね。先輩から引き継いだ、多くのものを背負った、その背中を。 |
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