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最新更新日:2024/06/30 |
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大力の黒牛と貨物列車の話 4![]() ![]() その跳躍が、怪牛を眼にした瞬間から黒牛にかかって彼を動かさなかったところの呪縛をといた。 とさいわい、柵に軽くゆわえてあった手綱もとけた。 与ささあの黒牛は空車(からぐるま)をひっぱったまま、あらんかぎりの力でステンショからにげ出したのである。 しばらくのうちは、がむしゃらに走ろうという想念以外には何もなかったが、そしてまたがむしゃらに走ったが、やがて、彼をさける人びとがおったまげて悲鳴をあげるのに気がつき、と同時に、自分は主人に使われている身分であるが、その自分が主人に対し申しわけのないような大それた失策(しっさく)をしてしまったという想念がうかんだ。 だが、人間にしてもそうであるけれども、牛には、とりかえしのつかぬ大失策をしてしまったというはげしい後悔の苦しみをきらう傾向がある。 できるなら公開をはぐらかしてしまいたいのだ。 だから牛は、もう身の安全をじゅうぶんに知っていながら、強引に街の中を走りつづけていた。 (中略) 5に続く 「大力の黒牛と貨物列車の話」1 2 3 4 5 それぞれリンクしておりますので、ご覧ください。 ![]() ![]() 大力の黒牛と貨物列車の話 5![]() ![]() さて、与ささあの黒牛も、町のまんなかをつっぱしりながらこのてを考えたのである。 彼はどこかの商店へ飛びこむというような大椿事をひき起こせば、人びとの注意をそちらに向け、自分の敗北、暴露された小心がカモフラージュできると計算したのである。 よし、商店に飛びこもう! と決心はしたが、どの店に飛びこむかということが、また問題だ。 最初に眼についたのは金物屋である。 店の内側の天井には鋸のたぐいがたくさんつるされ、下には、出刃、錐、のみ、鋏、どれも体を傷つけるような物ばかりがならんでいる。 そういう物の中へもぐりこむことを与ささあの黒牛はこのましいと思わなかったので、つぎに眼をうつすと今度は牛肉屋である。 与ささあの黒牛のみならず、すべての牛が牛肉屋をきらうのであるが、それは同胞の肉塊があるいはかぎにひっかけられ、あるいはきざまれているのをみるいたましさにたえられぬというほどの、センチメンタルな理由からではなく、牛仲間の論理(ロジック)の単純性に由来するのだ。 つまり彼らはこう考える。 牛肉屋には牛の肉がつるさがっている。 自分たちは牛である。 だから牛肉屋にはいれば自分たちもああいう具合に皮をひんむかれ、眼も鼻も耳も角も口もとられてしまう。 で与ささあの黒牛は牛肉屋の前を走りすぎた。 そのつぎには床屋があった。 床屋。 これはいい。 与ささあの黒牛はかねてから一生のうちいっぺんでよいから床屋にはいってみたいと思っていた。 バリカンで頭髪をかったあとで、床屋が茶碗型のくしでもって、バリバリと頭をかくのは、かかれる者にとっていかなる快感であろうかということは、牛がときたま川っぷちにつれていかれ、おカメたわしでもって頸や背中をこすってもらうときの気持ちから容易に察することができるのである。 床屋の客になる人間たちのように、ひじのついたいすの上にゆったりと腰をおろし、白いさっぱりした被布でおおわれ、いつもかゆみのたえない角のつけねのあたりの毛を短くしてもらったあと、あのくしで心ゆくばかりかいてもらう。 牛は床屋の前を通るたびにそれを空想し、そのつどにうっとりとなったものである。 でとりあえず与ささあの黒牛は床屋へ飛びこむことにしたのであった。 床屋はちょうどひまなときで、亭主は好物の棒飴を口にしたままであおむけになって昼ねしていたが、ものすごい破壊音のために耳をさまされた。 このようなひどい音ではいってくる客というものはめずらしいけれどもいったいだれだろうといぶかりながら、やおら半身を起こしたが、客をみてなっとくできた。しかし彼は剛腹な侠客肌の男であったからおどろききはしなかった。 なめかけの、紅白だんだら模様のねじ飴を手に持つと、きょとんとしている牛のところへ歩みよって、坊よ、坊よ、ここはおめえのくるところじゃねえよ、さ飴をやるから出ていきな、といったのである。 牛は口に押しこまれた飴をにんじんと思ってかんでみると、奇妙なものである。 歯ににちゃついて、いかなる草やこくもつよりもたべにくい。 そして甘たるいものがとけてくるのが著しくいやだ。 はき出そうとしたが歯にねばりついていてとれない。 床屋なんかにきて失策(しま)った、こんなことなら八百屋にはいった方がよかったと牛は残念に思いながらすごすごと床屋を出た。 まっさおになった与ささあが、息をきらせて飛んできて、床屋の亭主にあやまり出したのは一分とたたないうちのことだった。侠客肌のある亭主は、なあに分別のねえもののしたことしかたねえよ、と太っ腹をみせていたが、眼に角を立てて出てきた女房のいい分もいれて、店の損害賠償だけはしてもらうことにした。 金額みつもりにさいして、床屋は五百円でよいといい、与ささあは二百円くらいとふみ、なかなか話がきまらず、与ささあと床屋の女房は声もあらくなってきたが、亭主はあくまで腹の大きいところをみせ、なあに、五百両いただきゃあなんとかなるだあ、はっはっはっと笑ったりするのを、黒牛は表から、興奮のひいたあとの甘い物悲しいしい感傷にひたりながらぼんやりみていたのである。 私のいとこの大吉のやったと同じような、與ささあの黒牛のこの計算もある程度成功し、さしあたっての目的は達せられたが、村に帰ればまた黒牛の悩みはあるはずだった。 陸蒸気をみてにげたとうわさするにきまっているからだ。 だが彼は、そのときはこういって弁解しようと考えた。 「卑怯にもほどあいというものがあるじゃらに、あいつは一ぴきで向かってこなんだ、三十ぴきくらいつながってうせただ。」 さてこのばからしい昔話の結末だが、ロシアの民話の結末がたいていみな同じであるように―それはこうだ、 「こんなふうにしてイワンは美しいお姫様を救い、ふたりはめでたく結婚しました。私も結婚式にまねかれていって、蜂蜜をたんまりご馳走になりましたが、ひげをつたってこぼれてしまい、一滴も口にはいりませんでした」 ―牛の話というものもだいたい結末はきまっている。 ロシアの民話をまねていえばつぎの通りである。 「そこで黒牛は屠殺所(とさつじょ)でめでたくなってしまい、私もそのご馳走をいただいてみたが、歯が弱いせいか、かみきれないので困りました。」 ちなみに、床屋の侠客肌の亭主は、紅白だんだら模様のねじあめを牛の口におしこんだとき、牛がいやな顔をして店を出ていったのをみて、牛はあの飴がきらいであるとみてとり、その後牛よけに、店の前に飴をかたどった棒をたてることにした。 そして全国の床屋が集まった同業組合会議席上で、彼がその牛よけのききめのあることを発表したことから、いまでは全国の床屋が彼のまねをするようになったと、牛仲間ではいっている。 完 「大力の黒牛と貨物列車の話」1 2 3 4 5 それぞれリンクしておりますので、ご覧ください。 ![]() ![]() ポプラ・とんぼ組 マラソン大会、がんばりました!
12月13日(水) 快晴の中、行われたマラソン大会。気候も比較的暖かく、程よいランニング日和でした。特別支援学級の児童は、個々の実態に合わせ、走る距離を決め、目標を立ててがんばりました。どの学年の児童も最後まで一生懸命に走り切ることができました。たくさんのご声援、ありがとうございました。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 最後のマラソン大会!![]() ![]() 校庭内のグラウンドをこうして駆け回ることも、校庭外の道をこうして全力で走ることも、今後なかなかないことかもしれません。 そして、6年生の皆さんそれぞれが、自分の目標を超えるために頑張っている姿も印象的でした。 最後のマラソン大会。 皆さんがその思いがいっぱいに詰まった、ナイスランを魅せてくれました。 応援に来てくださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。 そして皆さん、お疲れさまでした! ![]() ![]() マラソン大会〜長い距離にも果敢に挑みました!〜![]() ![]() 先生が、「あと1分でスタートです」と言うと、「あ〜、時間止まってくれないかな!(^^)!」なんて言っている子もいましたが、いざ号砲が鳴るとみんな真剣。 とてもいいペースで、みんな頑張っていました。 自分自身の目標を一人一人が超えられていたらいいなと思います。 ![]() ![]() マラソン大会を行いました〜応援に来ていただきありがとうございました〜![]() ![]() 長い距離を走るために、耐寒駆け足などで毎日頑張りました。 なかには、家族の皆さんに付き添ってもらって、夕方練習をしている人もいて、ご家族の大きな応援もあって今日を迎えているんだということを強く感じてくれたようです。 走り終わった後に、ご家族に手を振る子供たちが印象的でした。 応援に来てくださり、ありがとうございました。 ![]() ![]() はじめてのマラソン大会!![]() ![]() みんなよく頑張っていました! ![]() ![]() マラソン大会、全力で頑張りました!![]() ![]() 12月なのに穏やかな暖かい日でした。 応援に来てくださった皆様、ありがとうございました。 みんな、全力で頑張っていました。 ![]() ![]() マラソン大会、がんばりました!
「前回の試走より1秒でも速く走りたい!」、「〇〇位以内を目指すよ!」、「弱い自分に勝ちたい!」など各々の思いを胸に、子ども達は一生懸命走りました。
結果は、うれしかった子、悔しかった子それぞれですが、完走したことや全力を出し切ったことにはみんな誇らしげだったと思います。 ![]() ![]() ![]() ![]() マラソン大会!![]() ![]() マラソン大会は、予定どおり行います! ポプラ・とんぼ組 「二本木小やさいやさん」の幟が完成したよ!
12月12日(火) 来週の野菜の販売会で店の前に立てる幟が完成しました。原案から色付けまで、みんなで協力して行いました。子どもたちが考えたキャラクターや販売する野菜が散りばめられたデザインとなっています。ぜひ、販売会場となるJA二本木支店でご覧ください。販売時間は19日(火)10時〜11時です。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 3年国語〜みんなは、海が好き?山が好き?〜![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 文章の組み立てを考えるという、少し難しいことをしていますが、長いお話や文章を書く上ではとても大事なことを学んでいます。 みんなは、海が好きなのか、山が好きなのか、自分の思った考えをもとに、「どうしてそう思うのか」をまずは文章にして書いていきます。 海派が圧倒的に多いようです。 特に、海には虫がいないという人が多かったのが印象的でした。 皆さんは、どう思いますか? これらをもとにすれば、柱立てができた説明の文章や言葉が考えられるようになると思いました。 3年理科〜電気の通り道 たくさんつないでみましょう〜![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 教室では、みんながグループになり、立ち上がって、それぞれの電池をつなぎ合わせています。つながったかどうかは豆電球の光で確認をしますが、意外と四苦八苦しています。 でも次第にグループのあちらこちらで「あっ!ついた!」とか、「光った!」なんて言葉が聞こえてくるようになりました。 自分たちでやってみることって、大事ですね。 マラソン大会は延期とします
先ほど、連絡メールを送信しました。
「今日の天気予報では、この後、雨はおさまると思われますが、運動場の水たまりが大きく、コンディションがよくありません。よって、本日のマラソン大会は、明日に延期とします。大変ご心配をおかけしました。ご理解・ご協力をお願いします。」 雨が予定より長く降り、また、日が差すほどには至っていないため、マラソン大会の始まりの時間にはまだまだグラウンドの状況が芳しくないと思います。 このため、残念ですが延期することとしました。 よろしくお願いいたします。 ポプラ・とんぼ組 野菜の販売会の練習、がんばっています!
12月11日(月) 来週の野菜の販売会に向けて、お店屋さんの練習をがんばっています。お客さんを呼び込む人、お客さんの注文を聞く人、注文を受けた野菜を袋詰めする人、レジで会計をする人と、役割分担をして、みんなで協力してお店屋さんをがんばります。教師がお客さん役となり、本番の販売会をイメージしながら、練習に励んでいます。
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安城市立二本木小学校
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