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大力の黒牛と貨物列車の話 1

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(作 新実南吉・原文で表記)

もと二本木村に非常に強いという評判の牡牛がいた。
じっさいにその牛がどの程度強いのか、かつて見た者はなかったのだが、火のないところに煙は立たないということわざがあるからには、何か強いところがあったのだろう。
ほんとうのところをいうと本人でさえ自分がはたしてうわさのように強いのかどうか知らないのであったけれども、そういううわさを立てられて悪い気がするはずはないのであえてとり消そうとはしなかった。
世間がああいうからには、自分は人なみすぐれた力持ちなんだろうくらいに漠然と考えていたのである。
ところで、牛が生物であるように、うわさというものもこれまた生命を持っている。
そしてうわさの生長力の旺盛さにいたっては牛などの比ではない。
うわさの生長の迅速にしてはてしないことをくわしく知りたいと思う人は有名なアイルランドの劇作家グレゴリイ夫人の書いた劇の中に、そのテーマをとりあつかったものがあるからそれについて親しくみられるがよい。
さてうわさの方は非常な迅速さで生長してゆきともすると牛の方でおくれがちであった。
昨日牛は、自分がこの二本木の村でいちばん強いといううわさにでくわし、急いでその気になっていると、もうそのうわさが今日はとほうもなく生長してしまって、なんでもこの牛に匹敵するものはまず近郷近村に一ぴきとあるまいというようなことになっているので、当の牛の方で面くらってしまうしまつであった。
しかしともかく牛は、なんといっても自分の名誉になることだから、汗を流しながらうわさのあとを追っかけていったというわけである。

2 に続く

「大力の黒牛と貨物列車の話」    
それぞれリンクしておりますので、ご覧ください。
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